春たけなわのこの季節、皆様におかれましてはご清栄のことお慶び申し上げます。
    今年もまた、『一瓢会』春の総会と共に新たな年度が始まります。
    会員の皆様と、共に学びながら会を盛り上げていきたいと思っておりますので、
    また一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
    
    さて、石州流の全国組織で全日本石州流茶道協会という団体があります。
    その機関紙「関」に昨年投稿をさせて頂きました。
    その記事ご紹介しますのでご一読頂ければ幸いです。
平成29年3月15日
    石州流野村派・遠州古流北越派 一瓢会会長
    堀 一孝
全日本石州流茶道協会 機関紙「関」第26号 平成二十八年五月二十二日発行
“茶ノ湯” そして未来へ
昨年より全日本石州流茶道協会に参加させて頂きました、
  石州流野村派代表堀一孝と申します。
茶道の家元を父より継承し、今年5月で6年が経過しました。
  その間、私は流派の代表として、茶人として試行錯誤と大きな壁の連続の中で、
  その時間を過ごして参りました。
茶を実践するということは、なかなか大変なことであります。
  「茶」について常々考えております。
茶とは、伝統とは。
  伝統のその先にあるものは…。堂々巡りの中で、中々良い結論が浮かんで参りません。
そんな中で、今年は、あるテーマを持って活動を進めて行こうと思っています。
  そのテーマとは、「伝統へのチャレンジ!」
時代を繋いでいく。伝統というものは、繋いでいかなければなりません。
  繋いでいくというのは、生き残りであると思います。
  生き残りのためには、伝統という時間軸の上にその時代の風を感じ取り入れ、
  新たな形を創造していかなければなりません。
「風を感じ創造する!」
茶道というもの現場で、常に何かを感じながらその感性を磨いていく。
  そう、私の中の「チャレンジ」とは、感性、感覚を磨くことへのチャレンジなのです。
時代の風を感じ、そして流派の代表として新たな創造を進めていく。
  「伝統」というものと、がっぷり四つに組んで、向き合いそして、自分の感性の中に落とし込んでいく。
  日々の自分の仕事と向き合いながら、「今」を感じていく。
しなやかに、そして少しずつ、前に進んで行きたいと思います。
<研修会>
好天にめぐまれた秋の一日。与板楽山苑にて茶道研修会を開催いたしました。
| <一瓢会茶道研修会> | |
|---|---|
| 日時 |  平成28年10月23日(日) 午前の部:10:00~12:00 / 午後の部:13:00~15:00  | 
  
| 場所 | 与板楽山苑内「積翠菴」 | 
| 研修内容 | ■ 小間茶室のしつらえ濃茶 「席入りから濃茶まで」 楽山苑内を楽しみながら、小間茶室での席入りの仕方と床拝見・濃茶のいただき方を学びます  | 
  
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| 楽山苑内の茶室「積翠菴」にて | 幅:「萬里一條鉄」  花入:尺八 小菅吼月先生作  | 
  
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| にじり口より茶室へ入る | 
<長岡市民茶会>
平成二十八年九月二十五日(日) 
  毎年9月第4日曜に市内3会場で開催される長岡市民茶会。
  今回はアトリウム長岡会場にて。
長岡技術科学大学茶道のメンバーも点前・水屋で頑張っていただきました。
  素晴らしい若者たちに拍手です。 
| 【会記】 平成二十八年 長岡市民茶会 石州流野村派 | |
|---|---|
| 床 | 秋月 寒山拾得 大徳寺二百二世 實堂宗傳 | 
| 花入 | 破れ壺 今 千春 | 
| 花 | 季のもの | 
| 香合 | 白磁 井上 萬二 | 
| 風炉先 | 薬師寺拓本 | 
| 棚 | 日月棚 春慶塗 | 
| 風炉 | 唐銅道安 堀 政晴 | 
| 釜 | 東陽坊 堀 政晴 | 
| 茶 | 和光 小山園 | 
| 水指 | 白地四耳付水指 唐時代 | 
| 薄茶器 | 石州流全国大会記念 | 
| 茶杓 | 銘 妙喜 武田士延 | 
| 茶碗 | 朝鮮刷毛目平茶碗 | 
| 替 | 萩 | 
| 蓋置 | 竹 引切 慈光 小菅吼月 | 
| 建水 | 曲げ | 
| 茶 | 和光 | 
| 菓子 | 仲秋 | 
| 菓子器 | 志野 玉置保夫 | 
| 煙草盆 | 川原寺鐙瓦 康 之 | 
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| 長岡技大茶道部の皆さんと堀宗美先生 | 床幅:「寒山拾得」  花入:破れ袋 今千春  | 
  
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| 水屋の様子 水屋は大忙しです!  | 
    大寄せの茶席の様子です。 | 
<平成29年初釜>
1月29日(日) 長岡の家元宅にて初釜を催し、社中の皆さんと今年一年の無事を祝いました。
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| 待合の掛け物と花 | 釜:辻与次郎 阿弥陀堂釜 | 
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| 花入:盆に大曽呂利 花:白玉と蝋梅  | 
      幅:千涯 「恵比寿 ふぐを釣る」 | 
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| 今年初めの濃茶を練って、皆さんに | 薄茶の干菓子は干支のせんべいと有平糖 | 
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| 懐石の料理は今年も「秀石庵」に来ていただきました! | ||
<平成28年度免状授与式>
3月5日(日) 免状授与式を長岡の家元宅にて行われました。
    式の後は、皆様と濃茶と薄茶でしばし交流。
    免状を授与された皆様、「おめでとうございます!」
師範・看板を取得された方々は以下の通りです。※敬称略
| <師範> | |
|---|---|
| 八子美江子 (翠涛庵宗美) 小林社中 船越ハナ (湊水庵宗花) 小林社中 佐野優子 (閑靖庵宗優) 石黒社中  | 
    |
| <看板> | |
| 中島静代 (心越庵宗静) 石黒社中 | 
  
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