平成26年「初釜」

1月19日 新潟県長岡市
天気予報は大荒れ雪模様でしたが、時折薄日が差すような、予想とは外れた天候の中、家元社中の初釜が開催されました。

新年初の御弟子さんとの顔合わせです。
三々五々お弟子の皆さんが雪道の中、到着し、
待合にて新年のあいさつ、そして支度を整え皆さん席入りを待ちます。
席の準備が出来、いよいよ席入
緊張の席入りの後、亭主挨拶そして濃茶。
いつも稽古に来ている、長岡技術科学大学茶道部の男性3名が、手伝いにきてくれました。
爽やかなキビキビとした態度の学生さん、
不慣れな縁高五段重ねを席に運び正客の前にお出しします。
そして、私の濃茶点前が始まります
道具立ては長板に初段の飾り付
茶碗は龍文入りの天目茶碗、蝶文入りの天目茶碗、柿天目の三椀を使用
菓子は、丹頂という銘の薯蕷饅頭
釜から熱い湯を茶碗に注ぎ、ゆっくりと濃茶を練り込みます。
茶の香りが茶碗から立ち上がってきて、しっとりと濃茶が練れてくのがわかります。
学生さんの給仕、「三人様でどうぞ」
正客から順に、一椀の濃茶を廻して飲みます。
濃茶の何とも言えない香りと奥深い味わい。
この瞬間をお客様に味わって頂くため、道具を出し、席を整え、炭を起こし、
湯を沸かし、菓子を盛り、茶を捌き、湯の心配、火の心配をし・・・・。

そして、薄茶へと続き、お客様も少しくつろいだ感じで、ゆったりとした時間を楽しみました。
道具も明るい感じ替え薄茶点前。
地元作家の茶碗を中心に、皆さんに茶を振舞います。
休憩の後、点心席へ移動
今回は、昨年同様に懐石料理屋さんに、出張で来て頂き御膳を作って頂きました。
新年初釜らしい、見た目もあでやかな品が、盛られこれもまた、初釜の楽しみ。
時間があっという間に過ぎ、無事初釜も終了しました。
参加の皆様、
お疲れ様でした。


 
軸 仙涯「恵比須 ふぐ(福)を釣る」   脇床 大黒さま
     
 
長板 炉 初段の飾り付け
水指 黒薩摩
杓立 建水 蓋置 石州好階具
  釜 天命丸蒲団釜
炉縁 踊り桐蒔絵
     
   
茶碗 龍文玳皮天目茶碗
茶入 李朝壷